見晴らしガ丘にて/近藤ようこ

ある人に教えられて
近藤ようこを読み始める。
今日は日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した
「見晴らしガ丘にて」('85)である。

自分で不思議だと思うのは
60年代70年代そして80年代とガロ系の人の
マンガを全く読んでいないという事実だ

白土三平の「カムイ伝」は高校時代に下宿の先輩
である川崎さんから全巻読ませてもらっていたが
それ以外の人は全くと言っていいほどノータッチだった

近藤ようこがガロに投稿していたのは
70年代後半
その後劇画アリスに描いていた頃のことを知らない

でもたぶんどこかでは見ているはずなのに
自分の記憶に残っていないのは
たぶんその頃、自分の中にこうした作品を
受容できる心の余裕がなかったのではないか
或いは、それを理解できるほど成長できてない部分があったのではないか
と思う。
作者と私ではそれほど年の差はないわけだから
それを考えると自分が少々寂しい

人物描写が上手だ
その人のコマに現れない心情の
深さもコマの間に描かれている
「行間」という言葉があるが「コマ間」と言った所か

80年代初頭は近藤もまだ20代前半だと思うのだが
どうしてこんなに人間を描けたのか
マンガを描くこと自体とは、また違う素養があったのか

そしてどうしたら過剰にならずに表現できたのか
いろいろと考えさせられる作品である。

まだまだこういう知らない作品がたくさんあるのだと思うと
恐ろしい気がする
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