大藤信郎展と押井守展に行ってきた

今日は、佐々木果先生と夏目ゼミの有志で
二つの展覧会に行ってきた。
一つは京橋のフィルムセンターで行われている
「アニメーションの先駆者 大藤信郎」展。
千代紙アニメ、セロファンアニメを考案した人で
戦前・戦後と活躍した。後年は日本での
ステータスがやや下がったもののカンヌやベネチア映画祭で
賞を受賞し、世界的に認められた人である。
また毎日映画コンクールにおいて、アニメ作品に贈られる
「大藤信郎賞」でも知られた人である。

いつも帽子にサンバイザーをつけて、几帳面に仕事を
している映像があり、この人ありてこの作品あり、という感を受けた。
先人の足跡・業績は知っておくべきものである。

さてその後、八王子に移動。八王子夢美術館で行われている
「押井守と映像の魔術師たち」展を見る。
ここにも大藤同様、ディテールにこだわる、ある意味偏執狂的な
人が多くいた。
それにしてもこの圧倒的なクオリティーに比して
押井の作品で当たったというのはどれなんだろう
大ヒット作というのはないのかなぁ
好きな人は本当に好きで評価も高いわけだが
わからない人にはわからないというか
「わかる人にしかわからないんだろ?」と思わず客がつぶやきたくなるような
この突き放した感じはどうだ。
かといって作者サイドのマスターベーションに陥っているとは言えない
微妙な領域に彼はいる。

犬へのこだわり。鳥へのこだわり。いろんなものへのこだわり。

素人には見てわからないようなすごい手間と技術をかけて
彼の世界観を構築していく。

コンテもあったが、決してそれを見ただけでは
映像の全体の流れが見えてこない部分もある。

舞台装置を最初に作って、あとは役者に実際に立ってもらい
そこで何ができるのかを確かめていくような作り方。
だから、極端にいうと、止め絵の連続のような作品。
止まっている。そう感じる。
そしてその止まった絵にかぶる
膨大なテキスト。押井の映画は言葉の映画である。
映像なのに言葉。アニメなのにロングショットに長台詞。
ながーいモノローグ。それが竹中直人や山寺宏一の声だから
もつんじゃないのか、と思わずいいたくなる
言葉の長い長い連続。

このひとの映画を見て、ああ満足とか
カタルシスに浸ったとか、明日から頑張ろうとか
そういう気持ちにならないことだけは確かだ。
もっともそう思う必要はないわけだから
押井守の映画はこれでいいのだろうと思う。
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