山梨県の高校演劇の実情と特徴

前回は悲観的な事をたくさん書いたので
今回はさほど暗くない話題を書こう(平成21年度までのデータ)

まず関東大会にどの学校が一番出ているかについて
6回…日川・山梨英和・身延
5回…甲府昭和・甲府西
4回…甲府東・甲府第一・白根
2回…吉田・山梨・中央
1回…石和・東海・峡北・甲府城西・甲府南

関東大会での順位
1位…甲府昭和(H21)
2位…身延(H14)、甲府昭和(H17)
3位…甲府第一(H4)、甲府城西(H12)、甲府西(H20)

全国大会での順位
2位…甲府昭和(H17)

県大会での連覇記録
3連覇…日川(S62~H1)、身延(H13~15)、甲府昭和(H16~18)、甲府西(H18~20)
2連覇…吉田(S54・55)、甲府東(S57・58)、山梨英和(S60・61)(H1・2)
     身延(H8・9)、甲府西(H10・11)、中央(H11・12)、白根(H13・14)、甲府第一(H20・21)

関東大会での創作脚本賞
 甲府西(H11・18・20)、白根(H15)、甲府昭和(H17・21)

【山梨の高校演劇の特徴】
・比較的「創作脚本」が多い
   …山梨は県の規模が小さい(加盟校が少ない)割りに書き手が多い。
・装置の大きい芝居がすくない
   …二階建ての装置などは見たことがない。部員が少ないということもあるだろう。
・大黒芝居(ホリゾントを使わない)芝居が多い
   …甲府昭和にそういう芝居多いので、その影響があるのかもしれない
・少人数芝居が多い
   …二人芝居や三人芝居が結構多い。一人芝居もまれにでることがある。十人以上のキャストが出る芝居は最近では甲府昭和くらい

【近年の情勢】
全国でも活躍した甲府昭和は中村先生が長年顧問を続けている。
白根は河野先生、身延は赤池先生(現在は峡南)と、関東大会にコマを進めるところは
ベテラン顧問が長くその学校についている場合が多い。
そんな中で甲府西は、顧問と生徒が力を合わせて頑張っている。生徒の主体性が高い。
昭和54年からの歴史を見ていて、思い浮かぶ活躍した生徒が数人いるが、それは逆に数人しか
いないともいえる(日川の黄金時代を気付いたI君、M君・英和の黄金時代をリードしたOさんなど)。
最近は生徒の力というよりは、顧問の力や経験で関東に進む学校が主で、生徒のすぐれた創作脚本というのは
H20年の甲府西のYさんくらいか。
従って顧問の異動によって翌年から予選にすら出てこなくなる場合がある。高校は3年で生徒が入れ替わるので
なかなか伝統というものは引き継がれにくいのだろう。
また顧問に経験がないなど、深くかかわれない場合は生徒本意の部活運営になり、それがやや排他的で、
客観性の乏しい自己満足的芝居になりがちな傾向がある。他県にも似たような状況はあるだろうが
その中で突き抜けてくる生徒主体の部もあるわけで、そこの域に達する演劇部が県内に出てこないのは寂しい。
山梨は東京に近いわりには生の芝居を見に行く生徒が少ない。だから小劇場っぽい芝居や実験的で意欲的な作品はすくない。むしろ中村先生の感性が生徒より若々しくて柔軟だったということだろう。
山梨は加盟校数が少ないことと、そんなに強い学校が多くないことから、関東がもっとも近い県であることは間違いない。ただ、そこから全国が遠い県であることも間違いない。
少し勉強して、演劇の基礎知識や常識を身につけ、計画的に稽古をし、ここが大切だが「良い本」を選びさえすればどんな学校でも関東出場のチャンスはあると思う。
あまりにもやられすぎて手あかのついた台本はどうかと思うが、しっかりした構成の評価の高い台本を選び、基礎練習をしっかりやって、毎日稽古すればかなりチャンスはある。あとは裏の弱い山梨なので、自分達でホールを借りて音響や照明の練習を一回(つまり定期公演を学校から出て、公共ホールを使って)やればかなりのパーセンテージで関東に行けると思う。
もっとも山梨県全体の課題でいえば、関東から先にいける実力をどう身につけるかにあるわけだが。
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