高校演劇って誰のためにあるのか

高校演劇は勿論、高校生のためにある
部は生徒の主体的な活動の場だ
そこで同好の士が、自分たちの好きなことを
みんなでやるのである。
文化系は特にそうだろう。
絵を描きたい者は美術部に行き
楽器を演奏したいものは吹奏楽部やオケ部に入る
運動部だってそうで
野球したい者は野球部へ
泳ぎたいものは水泳部へ
そのほかいろいろだ

しかし、多くの場合、その技術や資質の向上のために
競技会やコンクールが用意され
それは地区大会から県大会、ブロック大会(関東や九州といったような)、そして全国大会
まで続いていく

別にそれに参加しなくてもいいわけだが
甲子園に続く地区大会に参加しない高校野球部はとても少ないだろう
部員がぎりぎりしかいないような弱小野球部でも
地区予選にはでるのである。そしてコールドゲームとはいえ
30対0というような、いったいこれはどんな競技の点数なんだというような
大差で負けることが明白であっても出るものである

そこを勝ち上がって行くことが一つの目標であり
そこで起こる様々な事柄が青春のドラマである

当然、全国レベルの学校もあれば、ブロック大会止まり、
県大会止まり、地区予選止まりのチームや部がある

勝つことが偉いわけではないが
ここは素直に技術向上や精神力の鍛錬
友情を深めるというような副次的なことも含めて
やはり上を目指すのは良いことだ、という価値観はある

その時問題になるのは監督やコーチの教育技術や方針というものだろう
名監督、名コーチがいればチームは強くなるのだ

演劇における顧問はどうか
全国常連校が顧問の異動とともに翌年から県予選も突破出来なくなる
ということがある。そしていつの間にか部の存在すらなくなるという悲しい現実もある
一方、その顧問が移っていった学校は、それまで演劇部もなかったのに
いきなり1年目から関東大会に出場するなんていうことも起こる

これは良いことなのか悪いことなのか、どちらでもないのか
現象だけみれば仕方のないことである
船橋二和、稲毛と言った一時代を画した千葉の名門校も
顧問が異動してその後千葉大会を突破したことはなかった

でも旭が、馬橋が全国に行くということがその後起こるのは
ひとえに顧問の力のなせる技だ

その顧問を招聘できれば無名の学校でも全国を目指せる可能性はある

大切なことは何か
その顧問が凄い力の持ち主だということでなはい
その顧問はたぶん、部員達と深い繋がりを持ち、ある場を作り上げた
ということが大切なのだ。
顧問一人いれば上位大会に進めるわけではない。当たり前だ。
そこにいる生徒との関係性の中でおこる奇蹟であり、ドラマなのだ。
それを否定する必要は何もない。

よくネット上で、高校演劇は顧問の私的劇団みたいなもので
上位大会にはいけるが、部員が本当にしたい芝居はできなくなる
的なことをいう人がいるが、私はそうは思っていない
やりたい芝居があればやれば良いだけの話である

そうではない。
ま、名物顧問と言われる人は個性の強い(クセのある)人が多いので
一見するとそういう風に見えるかも知れないし、実際そういうことが全くないとは
言わないが
でも、すくなくてもだらだらと無為にやるよりはいい。というか週に2、3日だけ
出てきておしゃべりしてお菓子食べて帰るのよりは遙かにいい

生徒だけで上を目指すことはできないか
できるに決まっている
横内謙介を引っ張ってくることもなく
顧問の先生を遙かに凌駕する演劇センスとバイタリティーとイマジネーションを
もった生徒はたくさんいるだろう

だからどんな部の形態が存在してもエニシングオーケーだ
目くじら立てることではない

あそこの学校の顧問は演劇に詳しいから…とかいって
悔しがるなら、その顧問のところへ行っていろいろ聞けばいい
或いは自分たちで勉強して見返してやればいい

あるいはコンクールなんてナンセンスだ
自分たちは審査員の年寄りには分からない
自分たちだけの感性でやっている、というならそれもいい
何も賞を取ることが偉いわけじゃない

なんでもいい

ただそういうこと

ああ、でも顧問のためにも部活はある
楽しいから
「にしえん」で思ったけど
真剣にやった部活って
顧問にとっても大切な宝だ

部員が顧問を理解し、顧問も部員と同じように
熱くなって芝居をすることができれば
それはそこにいる全ての者にとって宝になる

それを見失ってきたら
俺は辞める
少なくても異動する
でも、いい年だから異動の前に辞めるかも知れない
画像
この写真に私は写ってないです。撮る側だったので

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