NARUTO53巻 ナルトの出生 雑感

遅くなったがナルト最新刊の感想

前にも書いたが
私は自分の息子を病気でなくしている。
何十万人に一人しかかからない病気が
なぜ自分の子供に襲いかかるのかという絶望も
あったが、それよりももっと自分を苦しめ、いまも苦しめているのは
なぜそれを親である自分が変わってやれなかったかということだ

今、一高の生徒がやっている「夏休みの風景2011」という芝居の
最終場である第6場にはヒトの子供を助けて身代わりに死んでしまう
男が登場するが、これは私の願望の体現である
初演の平成8年には無かったこの場が13年の再演で加筆されたのは
私が息子を亡くしたことが大きく関わっている。

今回のナルトはナルトがどのように生まれたかという話。
岸本氏の言葉〈『NARUTO-ナルト-』53巻の/内容
を描くに当たり、うちの嫁さんに/色々と質問してみた結果、/
このような内容になりました。/今回は母の話です。〉
いいコメントだと思う。

ナルトの母、クシナが自分の身の上とナルト出生の秘密を明かす
それは確かに母の物語だ

しかし、一方でこれは四代目火影ミナトの物語でもある。
あの若さにしてこの沈着冷静さ
自分が死ぬことが分かっていても最後まで
最善の方法を求め、実行する優しく思いやりのある人物として
ミナトは描かれている

そして父として息子の身代わりに(結果的にはクシナも同様に)
死んで行く。
二人が死ぬ間際、まだ生まれたばかりのナルトに
自分達の願いを語るシーンは涙を誘う

そして大きくなったナルトの言葉を聞いて
クシナが〈ミナト…聞いてる…?! 
私達の思い…ちゃんとこの子に届いてたよ…!!〉
とミナトに心の中で語りかけ
目の前のナルトには
「ナルト…私を母にしてくれてありがとう…
ミナトを父にしてくれてありがとう…
私達の元に生まれてきてくれて…
本当にありがとう!!」
と言って消えていく。

それにしても岸本氏のこの画力はどうだ。
絶対に線を外さない。このラインしかあり得ないという
ところを0.1㎜も外さず描いてく
特に目や口元の微妙な表情は神業的だと思う

京王線の中でナルトを読む49歳
そしてこらえきれず落涙する49歳
あまり格好の良いものではないが
自分の死んだ子供のことを思うと
涙を止めることは難しかった

ナルトは人と人との絆を描いた作品だが
友、兄弟、恋人と来て
遂に親子の絆を見事に描きだしてみせた

岸本氏の奥方がどんなことを語ったのか
是非聞いてみたいものだ

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