目に焼き付けるということ  おたく第一世代論

今日の佐々木果先生の自主ゼミは
エヴァの細部の元ネタを探るというもので
大変面白かった。
題字デザインや足だけ二本ニョキッと出ている絵が、市川昆の「犬神家の一族」だったり
オープニングが「謎の円盤UFO」だったり
出撃シーンや都市の在り方が「スティングレー」や「サンダーバード」だったり
特に「SOUND ONLY」(テレビ電話)の断りが、既にサンダーバードにあったりと
とても楽しかった。

で、思ったことは、私たちが小学生だったころ、
ビデオが無かったということだ。
ビデオがなく、従っていつかビデオが販売されるなんてことは
思いもせず
せいぜいできてカセットに音声だけ録音する
(事実、私は「ガンバの冒険」と「ヤマト」はそうしていた)
ことぐらいした出来なかったあのころ
もし、見逃したら一生見れないかもしれないし
或いは見たとしても、もう二度と見られないわけだから
見ることに対する姿勢というか、心構えが今とは全く違っていたのだ
目に焼き付けるように見る
細部まで覚えておく
つまり頭がビデオなのだ

だからこそ、同じものをリアルタイムで見ていた人とは
まるで戦友のような共感を覚える
親近感どころの騒ぎではないのだ

今のように、録画はできる、そのウチDVDは発売される
などという時代の見方とは全く異なっている
時代は変わった

要するに人類は記録できるようになって
考え方が変わったのだ
その昔文字が無かった頃は
先祖の歴史を全て覚えて口頭で伝えなくてはならなかった
だから歴史を語るというのは
とんでもないことだっのだろう
一字一句違えず、しっかりと伝承されたことだろう

文字が出来てずぼらになり、
油断が生じた

写真ができ、映画ができ、レコードができ
オープンリールができ、カセットができ、
ビデオレコーダーができ……
と人類は堕落してきたのだ

そうだそうに違いない
だから、見たもの一生忘れることなく目に焼き付けよう
という心構えも気概もなくなったのだ

庵野秀明という人は、きっと異常なまでに
集中してテレビを見ていた人だと思う
エヴァンゲリオンは60年代テレビの総決算みたいなものだ
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