永井愛

永井愛の「ら抜きの殺意」について
来週の火曜日の松井憲太郎先生の講義で発表するので
彼女の作品を読み直している。
今日は「時の物置」「萩家の三姉妹」「兄帰る」の三本を読んだ。
面白い。というかうまい。
ら抜きも見たし、新・明暗もみた。片づけたい女達も
歌わせたい男達もみた。外れのないひとだ。
どの立場にも偏らない描き方は凄いとおもう。
誰のどんな立場にも賛成も反対もしてないように見える。

ジェンダーにも若者言葉にも転向にも階級意識にも日の丸にも

台本を読んでいて、何か安心感がある。
この芝居はきっと見て「損はしないだろう」という。
ただ、本を読んだだけで全てが分かるとは言わないが
でも本にない凄いことが舞台に起こるとは思えない。

「兄帰る」で岸田国士戯曲賞を取ったとき
ライバルだっのは天野天街の「くだんの件」
土田英生「その鉄塔に男たちはいるという」
泊篤志「IRON」、はせひろいち「ダブルフェイク」
長谷川裕久「堕天の媚薬」である。
そうそうたるメンバーだ。この中の4つは舞台を見た。
選考委員の野田秀樹が褒めているのだが
そのほめ方は私的には微妙だ。(野田はそうは思ってないと思うが…)

随分遅い受賞だったわけで、今更か…ということでもあったはずだ。
でも、この芝居は安心してかけられるという意味で
制作にとっては本当に嬉しいが
この芝居で何が起こるかは既に決まっている
という意味で、演出はそれ以上のことを望めないということはあると思う
褒め言葉だが
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