一高演劇部 県大会への道6 -アイザック・スターン-

午前中に一度通す。
一時期56分ほどまで縮まっていた上演時間は
ここに来て63分と長くなる。
長くなるには理由があるからなのだが
その理由は分かっているので
上演一週間前だが、それほど慌ててはいない。
本番と同じ9時45分から通してみた。

部員は自分たちで随分考えていろいろ工夫していた。
空回りしているところもあるのだが、
空回りだろうがなんだろうが、回ることは大切だ

昼過ぎから装置関係の作業をして
その後、アイザックスターンが生前宮崎で
行っていた若手音楽家への指導の様子をまとめた
ドキュメンタリーを見せる。

これはとてもいいビデオで
何回でも見たらいいと思う。
日本と韓国・中国のチェロ・バイオリン・ピアノのトリオが
スターンの指導をうける。
一番若い韓国トリオは、今まで超エリートコースを歩んでいたので
スターンの指導がただ怒っているようで、プライドを傷つけられて
練習もせずに宮崎の街に遊びに行ってしまう。

そこからそのトリオが、スターンの指導で次第に目覚めていくところが
凄いのだ。顔つきが、素人がみても分かるほど変わるし
演奏も伸びてくる

見せたかったのは上海音楽学院に小学校から入っている
中国のこれまた超エリートたちに
「君たちは音符は読み取れるが、その音符をなぜそこに置いたのかという
作曲家の気持ちは何も分かっていないようだ」と言う部分。
中国の若者たちのマシーンのような演奏を徹底的に人間的に粉砕していく
スターン。楽譜を取り上げたり、バイオリンではなく歌わせたり
いろんなことをしながらスターンは大切なのは
自分が感じている感情の高まりを演奏で観客に伝えることだ
この曲を弾きたくて弾きたくてどうしようもないという情熱を
観客に伝えることだ…と言う

「君たちは台詞は読み取れるが、その台詞をどうして書いたのかという
脚本家の気持ちは何も分かっていないようだ」
「どうしてこの芝居をしたいのか。そのあふれ出る情熱を君たちは
どう表現するのか。それとも、この芝居をしたいと思っていないのではないのか」
スターンの言葉を演劇に置き換えてみると、なんと説得力のある
そして私が日頃語りたいこと述べた言葉になるのだろう

その後、6場の稽古。
この芝居に本来6場はなかった。そしてある意味でなくてもいい場だ。
しかし、ある以上、それを意味ある場にするためにはどうしたらいいのか。
今日からの稽古はとても実のある、有意義なものだと思う。

県大会を突破するかどうか、という問題は私たちにとって
とても重要なことなのだが
それすら二の次になるくらい
とても大切なものを
ビデオから感じることができた。
彼らの成長を心から期待したい
画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック