宮崎駿の原作翻案力

というか、もっとハッキリ言えば
原作を一つのヒントに(しか)しないで
自分の世界にどのように引きずりこんでいくか
ということ。
そのスタイルにはパタンがあるはずで
その中にこそ彼のドラマツルギーがあるということではないかと思う。

アルプスの少女ハイジや母をたずねて三千里
あるいはもっと遡って東映動画時代の諸作品で
彼は原作をかなり彼流に翻案している。

未来少年コナンは、原作はヒント程度で
違う作品になっている。そのずらし方が問題だ。

言うまでもなく、カリオストロやさらば愛しのルパンなんかは
ルパンという作品世界を借りて、ルパンではないものを
創っているわけで、あれも翻案みたいなものだろう。

魔女の宅急便もハウルもみなそうだ。耳をすませばも。

そして、個人的にいうと、私の最大の興味関心は
彼が若い頃作品化したかった「ゲド戦記」を
本当はどんな風に翻案したかったのかということである。
多分その断片は様々な作品に散りばめられている。
それを集めて復元することで
ある程度完成型が見える気がする。

ある意味で宮崎吾朗氏が創った作品と
そんなに違わないような気もするし
根本では違うかもしれないが
結果として似ている気もしているのだ
とすれば、世間からは不評もあった作品だが、
あれが宮崎駿調だったのかもしれない

シュナの旅などがもっともゲドに近い感じの作品だと思うが
(シュナ自体も外国の民話をもとにしているわけだが、
殆ど踏襲している部分はない)
そのシュナとナウシカに通う部分がある以上
ナウシカの中にもかなりゲド的部分が入っていると考えられる
ナウシカとゲド、この二つはそういう意味で
切り離して考えられない部分を持つ
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