「ミッキーの大時計」「カリオストロの城」「オリビアちゃんの大冒険」

「ミッキーの大時計」(1937)を久々で見る。
何度みても本当に良くできている。
1937年というと昭和12年。
今から74年前だ。クオリティーの高さに驚かされる。
「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)のクライマックスシーン
の時計塔の闘いは多分このアニメの影響があるだろうと自然に思う。
「カリ城」は他にも「やぶにらみの暴君(「王と鳥」)」の影響なども
あるだろうから、別にパクりだなんだというレベルの話をしようとは思っていない。
ただ、面白いのは「オリビアちゃんの大冒険」(1986・ディズニー)の
ビッグベンでの戦闘シーンが、
まぁどう見ても「カリ城」のパクりだろうということなのだが
その指摘を手塚治虫がしていることだ。
ディズニーは「オリビアちゃんの大冒険」の例のシーンは
「ミッキーの大時計」をモチーフにしているといったものだ。
これはなかなか面白い。
パクリだと言われた方がそのパクり先がさらにパクったと
おぼしき作品のオマージュなんだ的なことを言うという
なかなか込み入った話u になっている。

いやいや話をもどそう。
手塚がディズニーの「オリビアちゃんの大冒険」のあるシーンが
宮崎駿作品との類似を指摘しているということの何が面白いかというと
宮崎は手塚が亡くなった時に
追悼の言葉の代わりに手塚のアニメに対する姿勢を痛烈に批判していたからだ。
テレビアニメ創生期にもの凄いダンピングをした手塚を
その後、テレビアニが常に廉価で製作しなくなった原因であり
止め絵ばかりのリミテッドアニメになってしまった、というような
内容で批判したわけだ。

手塚自身もその事については弁明しているのだが
まぁ、それは置くとして
手塚はディズニーのアニメーションに憧れていた人だ。
宮崎は、東映動画の入社動機が「米帝ディズニーに対抗するアニメを日本で作る」(註)だったという。
宮崎に批判された手塚が、ディズニーの中に宮崎のパクリを見出して指摘する。
というなんとも複雑な関係がここにあるということだ。

註 岡田斗司夫「オタク学入門」p210
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