今日のゼミ発表-『魔法少女まどか☆マギカ』にみるインターネット下のコンテンツ受容-

今日はSさんによる
「インターネット下のコンテンツ受容についての事例報告
-『魔法少女まどか☆マギカ』をサンプルにして」だった。
とても興味深い報告だった。
現在、ある作品を取り巻くそれに関心を持つ人々の
発言はかなりの部分可視化できる。
どこまで可視化するかは何をそれによって傍証したいのか
によるのだろうが、際限なくできるといってもいい。
今回もフランス・ドイツ・タイなどでインターネット上、「まどか」という言葉が
どのように検索数を変動させたかというデータも出ていたが
ある意味、同じ波形を示している。世界同時的にこの作品が受容されていたことが分かる。
ニコ動のコメントや2チャンの書込などもかなり念入りに参照されていて
ファンやマニアが何に反応して、どんな熱を持って受容したかが分かる。

しかし、どこまで可視化しても
結局は受容論は形のない観念上の受容者に迫るだけで
あって、それはどんなにデータの量を増やしても
結局は同様であろう。

問題は、多分、そこにあった「熱」や「勢い」なのだが
こうしたものはそもそも語ることは不可能に近い。
瞬時に過去になっていくこうしたものを
作品の何かとして語ろうとすると
きっとすぐに壁にぶつかる。
しかし、こうしたことを語ることには意義かないわけではない。

1970年代アニメをリアルタイムで見た身としては
どんなに精緻な分析を若い研究者がしていても
やはり心のどこかで「そうじゃない」という気がするのは
要するに、時代の「熱」や「勢い」じ捨象されているからで
しかし、これを世代論以上の理論性をもって語ることは
とても難しい。

まどマギはついこの間終わったばかりであり
世間では遅れてブームがやって来ている観もあるが
しかし、確実に4月22日までの様々な「熱」は
それを辿る痕跡を徐々に失わせている。

前田愛の「近代読者の誕生」を引き合いに出すまでもなく
受容者について語ることは
結局はどんなに精緻に調査分析をしても
恣意的であるという指摘から完全に離脱できない。
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