「THE BEE」-English Version 雑感

水天宮ピットに「THE BEE」-English Version を見に行く。
初演は見ていないので今日はじめて見た。
とても良かった。
75分の濃密な時間を緊張感をもって味わうことができた。
最近見た野田の舞台の中では一番良かったと思う。
昨日が初日で堅さがあるかと思ったが
ややそういうところもあったものの
いい緊張感が舞台に流れていて好ましかった。

まず役者の力量が素晴らしいと思わせる第一の理由だと思う。
キャサリンハンターが男を、野田が女を演じるという演出がいい。
この芝居がここまでいいのは
多分男が女を、女が男をという転換と同時に
日本名を持つ登場人物(井戸、小古呂、六郎、百々山など)を外国人が
演じているところにもあるように思う。
変な言い方になるが、そう思う。偏見ではなく、素直にそう思った。

「赤鬼」も日本ヴージョン、ロンドンヴァージョンより、タイヴァージョンが
一番腑に落ちた。
理由を今明確に述べることはできないが、
逆に日本人の役を日本人がやり、男を男が、女が女を演じていたら
多分、かなり見るのが辛い気がするし、そのことが気になって
この話の核心が見えなくなるような気がした。
(日本語バージョンがどうなるのかはしらないのだが…)

野田の過去の作品とはいえ、このレベルが保てるなら
まだ野田地図には存在意義が充分にあると思った。
「キル」や「贋作罪と罰」(いずれも初演の)圧倒的な
存在感がない現状で、こうした小品に磨きをかけ
彼の持ち味が端的に、かつ「劇」的に現れる行き方は
あっていいと思った。

カーテンコールは5回あったが、どれも安直なサービスではなく
感動からの拍手だったように思った。
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