昭和元禄落語心中2 雑感

一月遅れで「昭和元禄落語心中2」の感想など

なぜ、書こうと思ったのかというと2巻の前半に「鰍沢」が出てくるからなのだが。
「鰍沢」は山梨にある。水運の要所で栄えていた。
その鰍沢町は昨年、増穂町と合併して富士川町になってしまった。
船が交通機関だった時代はとうに過ぎ
かつてのにぎわいはなくなったとはいえ
なかなか赴き深い場所である。
身延の日蓮宗総本山久遠寺に参る人たちも
この鰍沢を使った、というのは落語の内容からも分かる。

さてさて、「鰍沢」は雪の夜の話だが
山梨はこのところさっぱり雪は降らない、という話は昨日した。
鰍沢の辺りも最近は雪は降らないと思う。
温暖化のせいなのか。

話を作品にもどす。
「八雲と助六」篇は雲田先生の真骨頂というか
お得のパタンという感じもないではないが
しかし、この物語はとても良くできている。
まず、落語の話とはいえ、その扱いがとても抑制的で
過剰でない。そこがいいと思う。
次に1970年代初頭の空気がよく描けている。
私はその時代を生きていたからなおさらだが
しかし、巧い。「昭和ですよ」というような大袈裟な大時代的な
過剰な表現は何もなく、当たり前のようにさりげなく風俗が描かれているのは
とてもいい。
次に絵がとてもいい。いってみれば、この絵自体が昭和っぽい。
1970年代に読んでいた少女マンガのテイストがそこはかとなく
感じられて、そこでも無理なく作品舞台に入っていける。

作者の力量がよく現れている。

さきが楽しみだ。

ちなみに甲府一高演劇部
3月公演は落語をやる。
顧問のY先生が大学の落研出で
1年生の女子4人が挑戦する。
〆はY先生。
3月4日が高座の日だ。
それも今から楽しみ。
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この記事へのコメント

KK
2012年02月04日 00:55
私、小学生の頃に自己流ですが落語やってました。今振り返るとろくなものではありません。記憶から消してしまいたい。
はやおとうじ
2012年02月05日 11:29
是非拝聴したいですね

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