陽だまりの樹

今日は家を出ることのできない事情が
あって、「陽だまりの樹」を全巻通読した。

150年前にも当たり前だが
日本人が生きており
きっとその中には
今の自分につながる人が
これまた当たり前ながら
いたということを
思い起こさせてくれる話である。

手塚の最晩年の作にふさわしい
内容と緊張感をもった作品である。

良仙・万二郎よりも
脇に心惹かれる人物が多いのも
特徴である。
不幸な女がたくさん出てくる。
いや、生きるということは
どうやっても不幸であるのが
当たり前であるかのような
改めて幸・不幸を語るのさえ
おかしいような、そんな筆致である

今の時代の自分たちの人生と
この時代に生きた人々の人生とは
たぶん個人レベルではさほど変わらないと思うのだが
時代全体の密度で計るとずいぶん違うように
思えるのも不思議だ
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この記事へのコメント

KK
2012年12月02日 04:00
でてくる男子も女子も、せこいのぞろい。主人公のキャラクター造形がいかにも全力疾走空振り朴念仁野郎で作者の手がうっすら見えるのが興ざめ。一番光っているのは帝国主義時代の白人男子の描写。あれは素晴らしい。

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