ちはやふる 雑感

2016 日本 監督・脚本 小泉徳宏/原作 末次由紀

3月19日(土)の23時00分の回を見る。
初日のレイトショーとしてはやや空席が目立ったが
来ているのは明らかに原作のファンかと。

端的にいって「良かった」。
ここ数年、文化部の部活を描いた映画・マンガ・アニメに
秀作・佳作が多いが
末次由紀の「ちはやふる」の実写は本命中の本命である。

2時間の映画に原作の全てのをつぎ込むことは不可能である。
したがって捨てがたいサブキャラや、落としがたいエピソードは
多々あるものの、総じてよくまとめ上げたという気がする。

また、高速度撮影や、畳の下から見上げるようなCGなど
映像テクノロジーの進歩が、この作品を描く上で非常に有効に働いたと思う。

キャスティングも、広瀬すずの千早はどうなのかと見るまでは思ったが
良かったと思う。熱演だった。人知れず苦労したのであろうことが、画面から
伝わってくる。野村周平の太一、真剣佑の新もとてもいい。
森永の駒野は原作より背が伸びた(笑)、上白石の大江、矢本の西田もいい。
木梨を演じる坂口が原作そっくりだった。原田の國村の「かけてからいいなさい」も良かった。
原田とスラダンの安西先生が重なるところに末次の背負った栄光と暗闇が象徴されているわけだが
しかし、こうして「ちはやふる」が実写として結晶するまでに彼女の名誉も評価も挽回されたということが
一ファンとしてはうれしい。彼女と編集さんにあらためて拍手。

原作を知らない人にも十分楽しめる。しかし、知っていると10倍楽しめる。

来月、「下の句」編。いまから楽しみである。
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