「メアリと魔女の花」雑感

2017日本 監督/米林宏昌  脚本/坂口理子・米林宏昌  音楽/村松崇継  原作/メアリー・スチュアート
制作/スタジオポノック

「字の下手な小学生が原稿用紙の一マス、一マス、お手本を見ながら丁寧に丁寧に書いたら
10枚も書いてしまいました」といった風情。

米林監督と西村義明プロデューサーのコンビはジブリ以来のものだろうが
今回のこの作品は、一体どういうつもりなのだろう、とまずは思う。
どのカットにも、その元ネタとも言えるジブリ作品が思い出され
ここは「魔女宅」、ここは「ラピュタ」、ここは「ポニョ」、ここは「千と千尋」、ここは「ハウル」、ここは「ゲド」
ここは「ナウシカ」…と思ってしまう。
これは勿論意図して行われているのだが、果たしてそのネライとは何なのか。

そもそも最初のスタジオポノックのロゴ・イラストの入り方からしてジブリなのである。

最後のクレジットで高畑勲・宮崎駿・鈴木敏夫3氏への「感謝」が入る。
これは何を意味するのか。

宮崎駿は原作を換骨奪胎するのが得意中の得意だったが
「メアリと魔女の花」は原作をジブリカラーで別ものに仕上げるのが得意なのか

興行的なネライなのか。単なるオマージュか。
それにしてもこの見た後の奇妙な後味の悪さというか、不完全燃焼感というか
パロディなのか?それとも…的な煮え切らなさというか。

丁寧で一定のクオリティを保ってはいる。
しかし、ジブリもどきを作らねばならぬ必然性はあるのか。
それを誰が要求しているのか。

初日に見たわけだが21時の回ということもあってか
客層の年齢が妙に高かった。この人たちを相手に作りましたということでもあるまい。

とにかく、すべてが60点。そもそも最初から60点ネライなのだろう、と思わせる作品だった。
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この記事へのコメント

KK
2017年07月09日 13:06
今回はまた面白い書き方の映画評ですね。見たくなってきた。

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