京都学派

菅原 潤  2018/2/15  講談社現代新書

西田幾多郎、、田辺元、高山岩男、西谷啓治、高坂正顕、鈴木成高いわゆる「京都学派」。
その功罪を丹念に解説している。日本独自の哲学を目指し、それをなしえた可能性と
限界について高橋里美などを一つの相対軸として描いている。
京都学派ではない人々もコラムとして取り上げ広範に、そしてわかりやすい図式で
描こうとしている。

それぞれの著作を精読したことがない私にとっては
こうした批評のあり方がたとえば偏ってないのかどうかは
判断しかねるが
しかし、概括的に「京都学派」を知る上では大変有意義な本だと思う。
「近代の超克」は、文学の面でも重要だ。
またこの時代の術語のもつニュアンスが
たとえば横光の純粋小説論などの術語にも通ずるにおいがあり
戦前の智のあり方を包括的にとらえようとするときに
示唆を与えてくれる本だと思う。
画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

KK
2018年03月20日 08:55
司馬遼太郎、小松左京、それに宮崎駿が京都学派なんですよね。戦後日本の大衆文化系思想啓もう者のトップランナーがいずれも京都学派の血が濃いのはどうしてかな。戦後京都学派の人類学的思想が戦前の大東亜共栄圏構想の戦後的昇華だからでしょうか。そういえば京大ができたのは日清戦争で得た賠償金が資本になったからだとかなんとか。

この記事へのトラックバック