高田里惠子を読む

今日は朝から物置の整理。
古い箪笥を3棹と、家内の昔のファイル類(膨大)
古い本や雑誌類、録画済みVHSテープ等を
境川というところにある「甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合」に持って行った。
そんなこんなで、1日中働き、身体の節々が痛い。ちなみに家内は仕事でいなかった。

さてここのところ、集中的に高田里惠子を読んでいる。
昔「グロテスクな教養」(ちくま新書)を読んでからはまり
この人の評論をよく読む。

まず筆致が好きだ。意見の分かれるところかもしれないが
皮肉という味付けの聞いたけっこ辛辣な
どれでいて周到で用心深さもあるあじのある文体だ。

今回は「学歴・階級・軍隊―高学歴兵士たちの憂鬱な日常 」 (中公新書) 2008/7/1と
「女子・結婚・男選び―あるいは“選ばれ男子” 」 (ちくま新書) 2012/7/1を
再読。

これに前出の「グロテスクな教養」を加えて、この三冊は
扱っている時代や対照は微妙に違うが、ほぼ同じことについて語っている。

簡単にいうと「日本における〈教養〉とはなにか(なんであったか)」
さらにいうと「日本における〈エリート〉とはなにか(なんであったか)」である。

高田氏は私より3才年上だが
どうしてこうも旧制高校からの「教養」というものに関心とこだわりを持ったのか
そのことのほうが面白い。
「グロテスクな教養」では庄司薫から入ってエリートの「いやったらしさ」
「学歴・階級・軍隊」では軍隊の中の学歴主義を通して旧制高校・高等師範・海軍・陸軍などの
色の違い
「女子・結婚・男選び」では超高学歴女子たちの男選びにおいて男たちの旧制高校的教養は
いかに影響したか
についてかなり突っ込んで論じている。

時代が遠く離れ、グラデーションもよく分からない時代にあって
微妙な「差」を浮き彫りにして当時を空気を再現しようとする
方法は面白いと思う。

いずれにせよ、最後まで楽しめる筆致が好きなのだ。

これから「男の子のための軍隊学習のススメ」
「失われたものを数えて」も読む予定
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この記事へのコメント

KK
2018年03月04日 04:21
私はあまり好きではないですね。勝ち組女が「私たち女は」を振りかざすのは結局は詭弁だから。

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