「フランス現代思想史~構造主義からデリダ以後へ~」

岡本裕一朗 中公新書 2015.1.15

今日は、部活OFF。
完全休養日だったが
久しぶりに休日病の偏頭痛が出て夕方まで寝込む。
雨だったのでタイヤ交換や庭のこともできなかったし
仕方ないかと諦める。

さて「フランス現代思想史~構造主義からデリダ以後へ~」であるが
既に6年前の本である。
これが出版された時からまた時代は進んだ。
デリダ以後で挙げられていたスティグレールも昨年死去している。

しかし、フランスのポスト構造主義がフランスではどう捉えられていたか
(フランスではすでに評価の対象でさえなくなりつつあったのに
アメリカや日本で盛んに取り上げられていた事情など)が分かって
80年代に学生時代を過ごしニューアカの中にいた私には
ストーリーとしてそのころの世界状況がわかるのは面白かったし
ある意味意外な展開でもあった。
その意味で当時の情勢を振り返るのに冷静な視点を得られて面白かった。

「ソーカル事件」からの書き出しで、相対化していく話なんだろうな
とは思ったが、思い入れも今となってはない身としては
それでもあの「フランス現代思想」の意味はそれなりにあったのだ、
的な展開は逆に受け入れやすかったと思う。
文学部にいた私としては、バルトやフーコーやデリダという名前が
あの頃なんとなく憧れであったわけだし、そんな時代のことを思い出して
懐かしかったこともある。
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この記事へのコメント

KK
2021年04月01日 01:09
この新書、手にしたことがあります。とてもいい本でした。数学の世界で構造主義というのが流行って、それと現代思想の関係を知りたくて目を通しました。レヴィ・ストロースが数学の群論を使って南の島の婚姻システムをきれいに説明してみせたという逸話は有名だけど、あとは実は縁ってろくになかったようです。数学の用語がなんかかっこよくて、それで哲学系の方々がばんばん拝借してイメージ解釈して暴走していったのでした。