心のケア

今回の震災で亡くなった方は1万人を越え、未だに行方の分からない方も1万6千人いらっしゃる。
しかし、テレビにはそういうもっとも痛ましい具体的な現実、つまり多くの死者の様子は映りにくい。
遺体置き場は映されてもその中で人々がどんなに辛い時間を過ごしているかは
分からない。
また、自衛隊や消防・警察、自治体の人などが身元不明者を探している。
ガレキの中から見つけ出される遺体のことを考えると
痛ましくて言葉もないが、そうした方々を毛布にくるみ担架に乗せ
運んでいる人々の気持ちもまた察するにあまりある。

被災地から遠い場所では相変わらず、死は身近ではないのに
被災地では死はすぐ隣りにいくらでもあるのだ

震災の爪痕は何十年たっても消えない。
前も書いたが、私は息子を病気で失ったとき
なぜ4歳の子どもが何十万人に一人という難病にかかり
私は健康なままなのだ。かかるなら俺にかかってくれ
どうしてこの子なのだ。子どもは何も悪くないのに
俺が生き残って、この子の死ぬ理由はなんなのだ
俺が死ねば良かったのに
とずっと自責した。その思いは13年たった今も一向に変わらない。

同じような気持ちを多くの人がみな抱えてこれから生きて行かなくてはならない。
なんと悲しいことだろう。
テレビに映らない、こうした気持ち

助かった人は助かったことに対する負い目
自分の悲劇が隣りの人より軽いが故に慰めも言えないという現実

問題はこれからなのだ
東北を中心とした何十万人という人の心が
悲しみに包まれ、立ち直れないとしたら
この国はどうなるのだろう

阪神・淡路大震災のことを考えても分かる
未だに多くの人が悲しみから逃れられない
今回の希望はもっと大きいのだ
そして広範だ

さらに原発事故まで絡んで
遺体さえ回収できなかったりする
廃炉にするといっても30年もかけて処理するのだそうだ
今、避難している人はいつ故郷の地を踏めるのだろう

現場ではセンサーすら付けていない作業員が
放射能の脅威に脅かされながら必死の作業をしているという
こんな国なのか
何百億も義援金が集まる中
一人ひとりに放射線センサーも持たせられないそんな国なのか

被災者も救助にあたっている人も
みな心を病む
それを食い止めなくてはならない
自分にできることは何か
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