絵本「もののけ姫」と「On Your Mark」

『「もののけ姫」はこうして生まれた。』を見ると
当初、企画として、
街路樹のある一本の木から
別の木に移る毛虫の話と、
絵本の「もののけ姫」の二つのアイディアがあった、
と鈴木Pが語っている。
で、前者(何となくフライシャーの『バッタくん…』を想起するが)は
落ち、後者になった。ところが、「On Your Mark」制作を機に
全く別な『もののけ姫』を企画しようと宮崎が言った、と語っている。
私はこの話がどうも腑に落ちない。
経過はそうなのかもしれないが
なにか、ずいぶん単純化されて
大切なニュアンスが落ちているように思う。

そもそもなぜ、「On Your Mark」の制作が、
そのきっかけになったのかがよくわからない。

私はコンピュータ導入などの技術的な面で
「On Your Mark」は「もののけ姫」のパイロット的な
一面があると思う。
内容はマンガ版「ナウシカ」と底通する部分が多い。
従って、「On Your Mark」が何らかのきっかけになったとしたら
それは遠くマンガ版「ナウシカ」の影響を受けたと言っているのと
同じだ。しかし、それはある意味では当たり前であって
ことさら言うほどのことではないように思う。

ところが、制作過程を見ていくと
ナウシカの直接的な影響は殆どないように感じる。
絵コンテが遅れるのはその後のNHKがドキュメントしている
何作かのメーキングとほぼ一緒で
いつも非常事態宣言である。

宮崎はその作品のためだけにその時
悩んでいるようで他の作品との関わりは
殆ど見えてこない。
(余談だがきっと現在進行中の作品もNHKがメーキング
作るように、あの鈴木Pが画策したことだろう…)

うまく言えないのだが、
このメーキングドキュメンタリーは
何かを隠蔽しているような
何かを省略しているような
台本があってそれに収斂しない事実はそぎ落としているような
変な後味がある。

特に、今日取り上げている件については
順番が違っているような印象を受ける。
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