ストーリーメーカー 大塚英志

アスキー新書 2008/10/10

十年前の本。大塚氏がまだ神戸芸術工科大学にいた頃の本。
「物語の体操」「キャラクター小説の作り方」「キャラクターメーカー」などの
系譜。システマティックに物語は書けるし、そのように書いても個性は出る
という氏の主張に基づいて書かれている。
これは、正論であってたぶん将来AIの書いた小説も固定の読者を
獲得して売れることがあるだろうし、大方の予想を超えて
ステレオタイプではないかなり独創的で個性的なストーリーが
生まれることだと思う。

小説や脚本は実は昔からそのように書かれていたと思う。
それが外化したPCがやると抵抗があるだけで
頭の中で皆それぞれの方法で同じことをしていたのだ。
無意識にしている人も多かっただろうが
意識的であれそうでないのであれ結果は同じだ。

むしろ、高校生が台本を書くときにこういうことを
教えた方がいいと思う。もちろん演劇の台本には
小説とは違う制約もあるのでそれは変数として組み入れ
とにかくは形を為したストーリーを書く練習をするべきだろうと思う。

その意味で、このメソッドの良し悪しはどうでも良く
まずは信じて一作物することが大切だと思うわけだ。
方法論は一つで良く、信じて最後までやりきる、これが大切。
鰯の頭も…というやつだ。
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