ユーラシア動物紀行  増田隆一

岩波新書 2019/1/22

動物地理学という学問分野がある。
筆者はその第一人者。

最近ではDNAを調べて
ある動物がどのように広がっていったか
単に直線的にではなく
分派したモノがまたどこかであって
関係性をもったりと複雑でもあるらしい。

動物紀行とあるように
フィンランドからロシア西部、そして極東まで
動物の広がりを追って旅してゆき、面白い。

中でも、北海道にいるヒグマについて。
道内のヒグマは皆同じ出所かと思ったらさにあらず。
ミトコンドリアDNAのクレードでは
北米ロッキー山脈にいるのと近い種
北米東アラスカにいるのに近い種
ウラル山脈からシベリア、西アラスカにいるのに近い種
の三種類がいることがわかるのだそう。
いったいいつどんな経路で、何回ヒグマは北海道に
上陸したのだ…。

技術の進歩で古い剥製や化石からも
微量のDNAが採取され絶滅した種も含めて
動物地理学は発展している。

冷凍マンモスの話や、
北海道と大陸の
シマフクロウの話しなど、興味深い。
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