テーマ:文化論

「ゲドを読む。」を読む

最近、「ゲドを読む。」という文庫サイズの本を手に入れた。 2007年6月に出た非売品である。 プロデューサーは糸井重里で 編集協力は、岩波書店とスタジオジブリ 発行はブエナ ビスタ ホームエンターテイメント 装丁は文庫本サイズで黄色。大きな字で 「ゲドを読む。」と書いてある。 ここでちょっとネットで調べてみると これは…
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宮崎駿と巨匠

宮崎駿も巨匠と呼ばれている、かどうかは別にして 彼は巨匠とよばれる人や先達と対談している。 黒沢明、堀田善衞、司馬遼太郎と対談し、 もとドイツ軍少尉のオットーカリウス氏に会いに行っている。 今、宮崎駿は71歳だが、上記の人と会ったときは 当然のことながら相手の方が年上であった。 それにしても彼らが生きている時によく会…
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五輪マラソン選手選考終わる

代表に選ばれた6人の選手の人にはぜひ頑張ってもらいたい。 とはいうものの、毎回のごとく 五輪のマラソン選手選考には なんとなく割り切れない曖昧さが ついて回る気がしてならない。 アメリカのような一発勝負がいいとは思わないが 条件の違う選考会で、誰が見ても 納得のいく公平な基準は求めようがないのか? 今日の昼の…
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「究極の、そして最も幸福なアマチュア」

阿部幸弘氏による1997年の評論。(ユリイカ・臨時増刊 「宮崎駿の世界」青土社 1997.8) 副題は「マンガ家としての宮崎駿」。 早い段階でマンガ版『ナウシカ』について表現論的な立場で書かれた論である。 と同時に副題にあるとおりマンガ家としての宮崎の在り方ちついてふれた貴重な論でもある。 まず氏は冒頭、メーヴェの滑走するシ…
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NHKクローズアップ現代「ア二メの聖地巡礼」 感想

昨年の「ワンピース」やこの間の初音ミクなど クローズアップ現代は頻繁に この手の話題にコミットしてる感じ。 聖地巡礼というと、鷲宮神社(らき☆すた)や 豊郷小学校旧校舎(けいおん!)などが思い浮かぶが、 番組では竹原市(たまゆら)の様子や ピーエーワークスの紹介(true tears)を結構丁寧にしてた。 堀川憲司氏が…
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宮崎駿マンガ論-「風の谷のナウシカ」精読(1)

小山昌宏氏による2009.6に刊行された評論。 目次は以下の通り。 序 宮崎アニメから宮崎マンガへ-なぜ宮崎駿マンガ論なのか 一 「風の谷のナウシカ」-物語の系譜 マンガとニアメの相違点 二 「風の谷のナウシカ」-包囲と色彩の地政学 三 「風の谷のナウシカ」-語りの水準とマンガ表現 四 「風の谷のナウシカ」-生命の起…
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宮崎駿の時代1941-2008(2)

今回は 第十四講義 地平線にはけっしてたどり着けない-マンガ版「ナウシカ」読解その2 についてまとめてみる。 前回の「その1」が表現論的なアプローチだったのに対して物語の内容についてのアプローチである。 基本的には「宮崎駿の仕事1979-2004」の「漫画ナウシカ読解」は同じスタンスである。 構造を「重層的」と捉えて …
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宮崎駿の時代1941-2008(1)

久美先生の宮崎駿に関する評論。 2008年10月刊行。 この本は講義録という体裁を取っている。 もっともそれは架空のものである。 菊地成孔/大谷能生の「アフロ・ディズニー」を想起させる趣向だ。註の入り方なども似ている。 さて目次を見てみる。 講義初日 オリエンテーション 第二講義 アニメーションは百歳になった-技術…
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宮崎駿の仕事1979-2004

久美薫先生の2004.11に刊行された評論。 先生には「宮崎駿の時代1941-2008」もあるが、そちらは後日紹介したい。 「宮崎駿の仕事1979-2004」は 第1章「ルパン三世/カリオストロの城」に潜ってみよう 第2章「風の谷のナウシカ」の胸が大きい理由は 第3章「天空の城ラピュタ」とアニメ・ポルノグラフィー 第…
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マンガと「戦争」

1997年12月に刊行された夏目房之介先生の講談社現代新書。 マンガに描かれた「戦争」を辿ることで 戦後マンガを俯瞰した評論である。 扱われているのは 手塚治虫「幽霊男」「来るべき世界」 ちばてつや「紫電改のタカ」 水木しげるの貸本戦記マンガ 小沢さとる「サブマリン707」 白土三平「カムイ伝」 滝田ゆう「銃後…
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ナウシカ読解-ユートピアの臨界-

1996年3月に発刊された稲葉振一郎氏の評論。 私がこれを読んだのは、1999年2月だった。 当時勤めていた甲府西高校で 『パネルディスカッション「風の谷のナウシカ」を読む』という 企画を思い立ち、西高の7人の先生をパネリストにして 各分野からマンガ版「ナウシカ」について語ってもらった時に 基礎資料の一つとして読んだのが…
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「アナーキー・国家・ユートピア」

さて今日はノージックである。 東浩紀の「一般意志2.0」はローティについでノージックも取り上げており この二人には共通点があり、それは彼の唱える「一般意志2.0 」に繋がるところがある と述べていた。かなり大胆な発想だが、そこもスリリングで面白い(と言えば面白い)。 ノージックの「アナーキー・国家・ユートピア」はロールズの「…
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映像のフィジカル 第4回恵比寿映像祭 雑感

東京都写真美術館に「映像のフィジカル-第4回恵比寿映像祭」を見に行った。 今回の図録の巻頭を諏訪敦彦氏と長谷正人氏がの対談が飾っていた。 院で講義も受けた長谷先生が写真も何葉か載って収録されていて、とても興味深い。 お二人の対談はとても刺激的でいろいろと示唆に富んでいる。 長谷…普段、テレビはつねに映像を通して「意味のあ…
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「THE BEE」-English Version 雑感

水天宮ピットに「THE BEE」-English Version を見に行く。 初演は見ていないので今日はじめて見た。 とても良かった。 75分の濃密な時間を緊張感をもって味わうことができた。 最近見た野田の舞台の中では一番良かったと思う。 昨日が初日で堅さがあるかと思ったが ややそういうところもあったものの いい緊張感が…
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「偶然・アイロニー・連体」 

昨日「一般意志2.0」を読んで ローティのことが、非常に分かりやすくまとめてあったので 「そんなに分かりやすい話だったっけ?」と思って 棚から「偶然・アイロニー・連体」を引っ張り出してきた。 自分の読解力のなさを露呈するようで恥ずかしいが 始めて読んだとき、分からなかった。 予備知識の不足ということも大きいと思うが ど…
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「一般意志2.0」雑感

遅まきながら感想。 出たときに買ったのだが、ようやく昨晩から本日にかけて読んだ。 奥付を見ると2011年12月6日で第2刷になっているから 二週間で刷を重ねたことになる。今はどの位なのかな。 面白かった。所々に「(笑)」というマークを付けたくなる。 「選良」も現実には特定の業界の専門家に過ぎず、その実態を ツイッターなど…
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宮崎駿とニヒリズム

宮崎駿はいつからニヒリズムについて語っていただろう。 もうだいぶ前からなのだが それがいつ頃かなのかは、 ある程度確定できるか? 宮崎駿については母親との関係で語られることが多いが 今度の作品(〈最後の作品〉、とまた言われている)では 父親について描かれるようだ。 岩波新書の「本のとびら」155頁に 〈父が死んで何年…
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メーヴェとは

加えるのではなく 滑りゆくもの 変化させずに 透過するもの ヘレン・バンナーマン ベルクソン ドゥルーズ ジジェク 「ミステリアスピカソ」と それについて書いたバザンの文章 とかしバター
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ラピュタの雲

今日はラピュタの雲が出ていた。 もっときれいに撮れるといいのだが 月とか山とか雲を写真に撮ると 見てたときより随分小さくなっていて 人間の目のはたらきの方にも驚かされる。
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没後150年 歌川国芳展 雑感

六本木の森美術館で「歌川国芳展」を見る。 天才である。 画力も凄いが、モノを見る目が凄いのだろう。 お気に入りは 「清盛入道布引滝遊覧悪源太義平霊討難波次郎」 この絵を見ると国芳は現代の人でタイムマシンで 幕末にいったのではないかと思ってしまう。 どう見ても現代の絵だ。色もデザインも線も。 というか江戸時代のセンスは…
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伝説の劇画家 植木金矢展

東大の近くの弥生美術館に 「伝説の劇画家 植木金矢展-痛快!僕たちのチャンバラ時代活劇-」 を見に行く。 植木先生はご健在でまだペンを執っていらっしゃる。 凄いことだ。90歳を越えてまだまだ現役なのである。 弥生美術館は竹下夢二美術館と併設で とても趣きのある、感じのいい美術館である。 植木先生は挿絵画家から絵物語…
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「ナウシカ」と「孔子暗黒伝」

宮崎駿と諸星大二郎の関係。 以前より指摘のあることだが興味深い。 「風の谷のナウシカ」を諸星に描いてほしかったと 宮崎が考えていたという話があるが〈註〉、 宮崎が諸星の何に惹かれて「ナウシカ」を描いてほしいと思ったのかは 知りたい所だ。 実際、「孔子暗黒伝」の中の描写とマンガ「ナウシカ」の描写には 似た部分が何カ所か見られ…
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盆栽

先ほど、「クローズアップ現代」で見たが、海外でBONSAIブームだそうだ。 盆栽というと 磯野波平氏の趣味だし 昭和30~40年代のマンガには必ず 「かみなり親父」が登場し その趣味は盆栽と決まっていた。 空き地で野球をしていて 打った球がそのかみなり親父の家に飛び込み 盆栽の鉢が割れたり、枝が折れたりというのが よく…
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福島第一原子力発電所事故と宮崎駿-「On Your Mark」試論-  英語要旨

『福島第一原子力発電所事故と宮崎駿-「On Your Mark」試論-』というレポートの 英語要旨が必要だと言われ、自分の拙い英語力で基だけ作り 英語のプロパーである久美薫先生にお願いして添削していただく。 すると久美先生がネイティブの方にも見てもらおうと仰ってくださり、 見ていただいた。 せっかくいい、英語要旨が完成した…
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最後の講義

今年度最後の講義が昨日、学習院の503号教室であった。 奥田鉄人先生を迎えて、講義をしていただく。「マンガとイリュージョン」と 題して、マンガとそれを実写化した映画の関係について 奥田氏独特のテンポとユーモアあふれる楽しい語りで解説していく。 高倉健を起用して73年に作成された「ゴルゴ13」における重層するイリュージョンや 7…
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久美薫先生の講義-アニメと商品化権-

今日の夏目ゼミは 「宮崎駿の仕事」や「宮崎駿の時代」の著者である 久美薫先生を迎えて講義を受けた。 内容は「アニメと商品化権」 とても刺激的で面白い話だった。 商品化権とは何かというお話しから 日本のアニメーションでどのように商品化権が 発見され(!)行使されるようになっていったかを 歴史的に分かりやすく説明してくだ…
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奥田鉄人現る

昨日は前期最後の夏目ゼミ。 4限のゲストは奥田鉄人先生だった。 黒のパンツに黒の細いポロ。ちょっとだけフォクス気味の 縁の厚いシルバーのメガネ。 立っているだけで格好いい人だ。 「鉄腕マンガ論」や小説「人造人間エルヴィス」を書いた人だ。 お題は「マンガとロックンロールのシンクロニシティ」 ロックはザ・キング=エルヴィス…
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今日のゼミ発表-『魔法少女まどか☆マギカ』にみるインターネット下のコンテンツ受容-

今日はSさんによる 「インターネット下のコンテンツ受容についての事例報告 -『魔法少女まどか☆マギカ』をサンプルにして」だった。 とても興味深い報告だった。 現在、ある作品を取り巻くそれに関心を持つ人々の 発言はかなりの部分可視化できる。 どこまで可視化するかは何をそれによって傍証したいのか によるのだろうが、際限なくでき…
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アニメーションにおける著作権問題-久美薫先生のブログについて

ANIME研究者の久美薫先生が5月25日から ご自身のブログ「久美薫の世界」で アニメーションにおける著作権の問題について とても分かりやすく、またスリリングに 論を展開されている。 久美先生は 名著「宮崎駿の仕事1979-2004」 「宮崎駿の時代1941-2008」の著者であり また フレッド・ラッド/ハーヴィ…
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鈴木大拙・小林秀雄・司馬遼太郎

ちょっと理由があって 鈴木大切の「禅と科学」 小林秀雄の「信ずることと考えること」 司馬遼太郎の「キリスト教文化と日本」 という三つの講演の録音を聴いた。 一番古いのは鈴木の1960年というもので 以下小林、司馬と新しくなっていく。 面白いと思うのは この三者の講演が 殆ど似たようなことを述べている点である。 …
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