テーマ:マンガ評論

マンガはRockをどう表現してきたか

「SHIORI EXPERIENCE」の13巻にほだされて久々に論文を書いている。 題名は「マンガはRockをどう表現してきたか」 1980年代の「TO-Y」’90年代の「BECK」、「NANA」 そして2010年代の「SHIORI EXPERIENCE」。 音喩はそもそも「音」ではなく「時間」を表している。 しかしそれ故…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

ミッキーマウスのストライキ! -アメリカアニメ労働運動100年史-

待ちに待った本を今日手にすることができた。 トム・シート著/久美薫 訳 合同出版 639ページ 厚さ4.5センチという大著である。 ちなみにお値段は6200円+税となっている。 博論で大変お世話になった久美薫先生のご本ということで 昨年来、地元の書店に予約して刊行を待っていたが 数度にわたって延期となり、今日やっと手にで…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

三輪健太朗「マンガと映画」刊行記念講演会

学習院に三輪さんの「マンガと映画 コマと時間の理論」刊行記念講演会に行ってきた。 今日は真夏を思わせる暑さであったが、まだクーラーがつかえないとかで 窓を開け放した中央教育棟403号室で 暑さに少々悩まされながらも、刺激的な講演を聞く。 最初に小田切博氏の特別講演「日本マンガ史と定義の問題について」があった。 小田切氏の9…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

岩本社会学論集

京都の高柳紫呉さんから「岩本社会学論集」を贈っていただいた。 ありがとうござます。 紫呉さんと橋爪太作さんのコンビが送り出す 「岩本社会学」の第2弾。 第1弾であった「岩本社会学への招待」をパワーアップして 更に充実した紙面を作りだしている。 目次から 第Ⅰ部 岩本の社会  『町でわをさの天狗の子』に見る…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「三角星」創刊!!

夏目ゼミ出身の島村マサリ氏から 氏と吉村麗氏、三輪健太朗氏の三人で 創刊した「三角星」というマンガ評論誌を 送っていただく。 この本はなかなかすごい。 装丁も編集もとても凝っている。 それに各ページの持っている緊張感がとてもよい。 この三氏が、本気でマンガ評論に取り組んでいるのが 一目で分かる。 創刊号は「…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

復刻された「沙漠の魔王」届く

先日、復刊された福島鉄次の「沙漠の魔王」が届く。 宮崎駿が小さい頃読んだということで 是非とも全巻通して読みたかった。 古書店ではとても手が出ない高値だし 全巻揃っている場合も殆どない。 と思っていたら復刊の知らせがあり 少々高い(私にとっては)かなとは思ったが 思い切って買った。 別冊の解説があり 中野晴行氏…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

まんが史の基礎問題-ホガース、テプフェールから手塚治虫へ-

佐々木果先生から 「まんが史の基礎問題-ホガース、テプフェールから手塚治虫へ-」 というご本を送っていただいた。 感謝の気持ちを込めて、紹介したい。 佐々木先生(ササキバラゴウ氏)は 非常に地道な研究を続けられている。 特にコマ割りの歴史を古今東西を視野にいれ 丹念に検証している。また「コマ割りの父」 と言われるフランス…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

コスプレとBL

今日のゼミの発表はM2のKさんのコスプレについてだった。 とても面白かった。 見てもらったり写真を撮ってもらうのは良いのだが コスプレしているキャラクターを知っていて そのクオリティを評価してほしいということで 単なる女性として被写体にされるのは嫌だということだった。 まぁ、見てほしいのは自分のやりたいことを分かってくれる …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「ナウシカ」論への道

大学院に通って8ヶ月 様々なことを知ることによって 逆にしたかったことへの道が遠のいた感じがした時もあったが ここに来て、様々なことを知ったことが少しずつ、 じっくりとしたかったことに繋がり始めたように思う。 「ナウシカ」への道が かつて考えていたのとは大分違う形で 見えてきている気がする。 かなりの本を読んだり、読…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

みなもと太郎先生の特別講義

今日の夏目ゼミは みなもと太郎先生にお越しいただき 特別講義をしていただいた。 夏目先生との古今のマンガ談義が 万才のようで大変面白かった。 とても興味深いお話しをいただいたのだが あまりにも多岐に渡っており ここではまとめにくい。 ただ、個人的に面白かったのは 石森(石ノ森)章太郎の「マンガ家入門」が …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

都立多摩図書館で大量にコピーする

先日は雨の中、都立多摩図書館に行った。 西国立で降りて、徒歩10分。 前の晩にPCで作っておいた貸出票を窓口で出す。 中は広くて、私が着いた10時30分頃にはかなりの人がいた。 お年寄りが多いが、若い人もちらほらいる。 私の目的は「Comic Box」という雑誌のバックナンバーを見て コピーを取ること。見たかった号数…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

「ナウシカ」 「砂漠の民」 「シュナの旅」 「ゲド戦記」

この四つは繋げて考えなくてはならない。 私の感じでは、それはら全て 実現しなかった宮崎駿版「ゲド戦記」に集約されるものだと思う 宮崎駿がもっともやりたいと願っていた時期に 「ゲド戦記」がやれていたら その後の流れはまた変わっただろう 或いはまた 彼の意欲が消えた時に アーシュラ・K・ル=グィンから 制作要請が入…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

マンガにおける筆致(ペンタッチ)論について

マンガ論において 描線分析というのはとても重要な分野であるが なかなか誰にでもできるものではない しかし、この方法論についてもっと本質的な論議があってもいいと思う 夏目房之介先生の「手塚治虫はどこにいる」には 鉄腕アトムの描線分析がある。 夏目先生がマンガ家であったということが この際とても重要なファクターなわけだが 仮…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

「YASUJI東京」雑感

杉浦氏と私は三歳違いで彼女の方が上だが 亡くなられて5年たったので、彼女の知らない年齢を私は生きている その私の目からみて「YASUJI東京」は とても20代の若者が描いたマンガとは思えない 老成感がある。しかし、別にじじむさいわけではない。 若々しいし、描かれている世界はまさに若者のものだ (若いだけではなく、完成と教…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

岸本斉史 「ベンチ」雑感

「NARUTO」以外の岸本氏のマンガを見るのは久しぶりというか 殆ど初めてなわけだが 感想を述べる 野球を49頁で描くのは なかなか難しいとは思う そつなくサイドストーリーも含め 手堅く描かれていると思う キャラもそれなりに立っていて マンガを描くお手本になるような 一作だと思う 尺が短いので これ以上…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

バンドデシネの歴史 対談  ティエリ・グルンステイン×夏目房之介

昨晩になるが東京日仏学院で「バンドデシネの歴史」と題して ティエリ・グルンステイン氏の講演と夏目先生との対談があった 〈身体〉を一つのテーマにテプフェールからキッズストップ・アドベンチャー・スパーヒーロー・ロングショットコミックに居たる歴史を分かりやすく語ってもらった。バンドデシネの今日的な成果として「自我のリクリチュール」=内…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「百物語」

杉浦日向子の「百物語」を久々で読み返す それにしてもである 杉浦がマンガの筆を折ったのは 実際には病気からだったわけだが その潔さは見事だとしかいいようがない ちあきなおみもそうだが こういう点は女性の方に潔さを 見ることが多いのはなぜだろう ジェンダー論になだれ込むつもりは毛頭ないが 某国民的アニメーショ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

小林七郎氏の業績

今日の佐々木果先生の自主ゼミは アニメーションの美術監督、小林七郎氏についてだった。 最初に「ガンバの冒険」を見る 今見てもこの作品のセンセーショナルな凄さは十分に伝わってくる 実は私にとって「ガンバ」は忘れられない作品なのである。 ビデオのなかった当時、私はどうしてもガンバを記録に起こしたくて カセットテープに録音して…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

大城のぼる

今日の夏目ゼミは、夏休みに行った「昭和漫画館青虫」でみんなが撮った写真を もとに語るという課題だった。 夏目先生が大城のぼるの戦後の作品について語る。 絵が抜群に達者な大城は、様々な圧力と闘いながら 戦前を生きたように思う。 戦前の主立った作品は復刻されたが(「汽車旅行」や「火星探検」など) 戦後の作品はまだその全容がし…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

発表終わる

「ほしのこえにおけるクラウドスケイプについて-アニメーションにおける「雲」の意味」という 佐々木果先生のゼミでの発表がなんとか終わった。 結局、結論めいたことも新味のあることも言えなかったのだが あれから8年たって少し冷静に当時の評言などもある程度 客観的に精査しながら振り返ることができたのは 自分にとっては意義あることであっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ダミッシュ「雲の理論」

ユベール・ダミッシュの「雲の理論」を読んでいるのだが 私があまりにも常識がないために読み進められない。 しかし、とても重要で興味深いことが書かれていることは なんとなく分かる。 情けないものである。 足りない頭で考えるに 古来より雲を描くということは 困難なことだった。 透視図法が発見されて 建物と同様に空も幾何学…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

新海誠氏に思う

小説家だと思う この人が表象しようとしてることは きっと小説がもっとも適しているように思う なんでも出来る人なんだろう だからなんでもできるアニメがいいのかな 自分で全てをできるという意味で 私はなんでもできる人間ではないが なんでもしたい気はあって それで芝居をしている 脚本・演出・役者・照明・音響・装置…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

クラウドスケイプ

今週金曜日にゼミで「ほしのこえ」論をする関係で 関係の論文や評論、記事を読んでいる。 京大の加藤幹郎氏が「新海誠アニメーションにおけるクウラドスケイプ」 という論をお書きになっているが、大変興味深い。 それにしてもアニメにおける雲とはなんなのだろう。 宮崎駿、押井守、細田守…印象的な雲の絵を表現する監督は多い。 私は…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ティエリ・グルンステン「線が顔になるとき」「マンガのシステム」

遅まきながら二冊いっぺんに読むことにした。 あと二ヶ月早く読んでいれば 違う展開もあったかも知れないが 過ぎ去った時間は取り戻せない これは致し方ない 感想などはまた後日 マンガのシステム コマはなぜ物語になるのか青土社 ティエリ・グルンステン Amazonアソシエイト by 線が顔になるとき―バンドデシネと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

PLUTO 第8巻 雑感

大人達の夢の時間は終わりを告げ 世界は現実に戻る 山下達郎が「アトムの子」を歌い 浦沢直樹の筆力がリアルを紡いでも また世界は現実に戻るのだ なるほどこういう世界であったのか と思うことは許されるだろう でもこういう世界なのだろうか 憎しみからは何も生まれない …本当だろうか。 ボラーのデザインはあれ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

BAKMAN4 感想

BAKUMANの面白さは一言で言えば 「メタ」だという点に尽きる。 ジャンプに連載しているマンガが、ジャンプに連載されることを目標に頑張る マンガ家の卵たちの群像を描いているという点。 しかし、もっと本質的なことは 彼らが連載を勝ち取ろうと努力する中に 現在のジャンプ批判、もっと言ってマンガ誌の在り方批判が 盛り込…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『愛すべき娘たち』に対する意図的な「誤読」の可能性

「Girls'Comic At Our Best! vol.04」に載っている高柳紫呉氏の 「『愛すべき娘たち』に対する意図的な「誤読」の可能性」について感想を書く。 『愛すべき娘たち』はオムニバス形式で書かれているが、一話と最終話が対をなして 二話から四話をつつむ(この表現が適当かどうかは別にして)形となっている。 二…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

BAKUMAN3 感想

面白い。久々に面白いマンガだと思う。 業界、それもマンガ業界を扱っているわけだが ジャンプに載っている作品がジャンプについて描くわけだから メタマンガということだ。 当然、身内批判や同業者への感想や思いも入ってくる 果てはジャンプのシステム批判まで出てくる。 これらがどこまでコントロールされた、つまり許容された 予定調和な…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉本隆明「全マンガ論」

一応買った。読むつもりではいる。 吉本隆明。 「言語にとって美とは何か」 今考えると不思議だが とても納得して読んだ記憶がある。 かなり吉本の本は読んでいるはずだが いつも煙に巻かれているような 気がしていた。 この本は意外にクリアに入ってきて 今となってはなぜそんな読み方ができたのか 不思議だ。 「全マンガ論-表…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

アヨンとトトロ

妙な話だが、久保帯人に宮崎駿を見るのは私だけか。 アヨンはどう見てもトトロだ。 豚だ。 こういうのは意図的なのか。 それとも遺伝子のような 黙示的で無意識的な領域のものなのか。 今のマンガを読みながら あっ、これは○○○○…などと思うのは マンガが「引用の織物」だからなのだが それにしても 隔世遺伝的に 多…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more