テーマ:文学

「新世紀の横光利一」展

駒場の日本近代文学館に行ってきた。 3月2日から行われていた「新世紀の横光利一」展が 今日で終わるのだ。 横光利一の展覧会は私が大学1年だった1980年に 大規模なモノが行われて以来実に40年ぶり。 今回谷川徹三宛の書簡16通の新資料が発見され それを展示するという意味もあった。 しかし図版は出ておらず、写真撮影は …
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嘉内と賢治 

最近ふと自分でも不思議なことだと思ったことがある。 それは、「アフリカのイヴ」という作品は (もう12年も前に書いたものだが) どうしてあれほど「銀河鉄道の夜」を引用しているのだろうか、 ということである。 あの台本は都合12回くらい加筆訂正を繰り返し改訂したため そもそもどこから始まったものやら自分でもわからない。 …
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○○から遠く離れて

問、○○に入る適当な語を記せ 蓮見重彦「小説から遠く離れて」 加藤典洋「テクストから遠く離れて」 いまはあらゆるものが遠ざかり ○○にはアナーキーに何でも入れて良い感じになった そんな時代だからこそ、○○に気の利いたことばを入れられる才能は 実に得難い重要なものとなったのだ ○○から遠く離れて あなたなら何を…
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「潜水服は蝶の夢を見る」ふたたび

松本へ行ってきた。雪だった。明日から4月だというのに。 松本の郊外にアイシティ21という複合型ショッピングモールがあり、その中にあるアイシティシネマで「潜水服は蝶の夢を見る」が29日からかかっている。東京以西の近県では長野県や静岡県でこの映画はかけられている。というか、これから6月くらいにかけて順次公開されていく。 映画は予想以上に良い…
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前田河廣一郎

前田河の書いた「拵へられた男」という戯曲を読んでいる。この作品について何かまとめられたらいいと思っている。 前田河廣一郎は、現在では忘れられた作家となってしまった。大正末期から昭和初期にかけてよく読まれ、影響力をもった作家であった。プロレタリア文学の担い手と言ってしまうとあまりにも大雑把だ。事情はもっと複雑なわけだが、いまではそうした細…
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二月は逃げる -卒業シーズン-

というわけで、二月はあっという間に過ぎ去る。一月の晦日にも言ったが、年の初めは瞬くように過ぎていく。 そしてやってくるのは卒業シーズンだ。 校塔に鳩多き日や卒業す 卒業というのは学業を終えるという意味だろう。人は人生で何度か卒業を迎えるが、ある時期を過ぎるともう卒業することはなくなる。だから、卒業できる人はこれから先がある人、つまり…
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薔薇は生きてる -二十一年ぶりの復刊-

昨日、創英社から復刊された山川彌千枝の「薔薇は生きてる」が届いた。 中村祐介の装画、穂村弘、川上未映子、千野帽子の解説など二十一年ぶりで復刊するにあたって、現代の視点からよく工夫された作りになっていると思う。 これから中身についてはじっくり読み進めたいと思うのだが、今回の版が、新字・現代仮名遣いになっていることについて少々感想を述べたい…
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レシピ -過不足のなさ-

夕飯を作る係をしている。買い物も私の仕事だ。もう二年になる。 焼く、炒める、煮る…と調理には様々な方法がある。時間がないこともあって「揚げる」ことも多い。家内は昔やけどしたことがあって揚げ物はしない。私は手っ取り早く、食べ応えもあるので揚げ物が多かった。しかし、カロリーや栄養のバランスを考えるといつでもフライや唐揚げ、天ぷらとはいかない…
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芥川賞

今日の新聞の『文藝春秋』の広告は大きかった。川上未映子氏のしゃがんだ写真がドカンと載っていたが、あれはどういうことなのか。「乳と卵」は読んでないし、多分読まないと思うので、コメントすることもできないが、あの広告の写真の大きさにはびっくらこいた。 芥川賞というのは、どういうモノなんだろう。その昔、太宰がどうしてもこの賞が欲しくて佐藤春夫に…
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『4000年のアリバイ回廊』-宇宙の彼方で再び出会うということ-

柄刀一氏の『4000年のアリバイ回廊』を読み終えた。面白かった。 冒頭部がラストにリンクしていく(ラストから冒頭にリンクしていく)という手法は演劇でも常套手段だが、そこにいたる物理的な時間があるので、予想していなかった。 小説の登場人物は作者によって全員がコントロールされているかというと、決してそうではない。その意味はこうである。登場人…
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『3000年の密室』-小説にしかできないこと、マンガにしかできないこと、演劇にしかできないこと

人に勧められて柄刀一の「3000年の密室」を読んだ。もう10年近く昔の本になるわけだが、楽しんで読み終えた。普段、小説というものを読まない。とくに推理小説やミステリー小説といったエンターテイメント系の本を殆ど読まないので、新鮮だった。前に書いたように、かつては小説家を目指したこともあるのに、落選以来、殆ど小説を読まなくなった。月に5・6…
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憑依

昔、小説を書いていた。20代の頃である。福武書店(現・ベネッセコーポレーション)で『海燕』という文芸誌を出していた。その新人賞の一次審査を通ったことがある。それが私の小説における最長不倒である。それ一回きりだった。一次審査を通った者は百名いてその名前が公表される。いまでも覚えているのは「吉本ばなな」と「花形みつる」というふざけた名前があ…
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